成長を続ける中国の抗腫瘍薬市場
公開日時 2011/05/30 00:00
【広州アリソン薬品研究有限公司総経理狩野徹】現在、中国国内の抗腫瘍薬市場において継続的に成長を遂げている都市として、北京市、広州市、鄭州市、南京市、哈尔濱市、成都市、重慶市、瀋陽市、西安市の9都市が挙げられます。実は、この9都市の2009年の抗腫瘍用薬の販売額は約100億元(約1250億円)。07〜09年の3年間の平均成長率は25.7%で、09年の抗腫瘍薬市場は07年比で倍増しました。さらにこの平均成長率は、中国国内の医薬業界の年平均成長率よりも高い数字です。中国国内の医薬品市場の成長を牽引している主役の一つが抗腫瘍薬です。中国国内の悪性腫瘍の状況中国の衛生院が実施した第4回国家衛生服務の調査によれば、08年の腫瘍患者の罹患率の全国平均は、悪性腫瘍が0.2%、良性腫瘍が0.12%です。この罹...