大日本住友 米ベンチャー開発の抗がん剤 日本での開発販売オプション権獲得
公開日時 2011/04/08 04:00
大日本住友製薬は4月7日、米国のバイオベンチャーのボストンバイオメディカル(BBI)社が創製、抗がん剤として開発している低分子経口剤(開発コード「BBI608」)について、全てのがん種を対象に日本での開発・販売に関する独占的オプション権を獲得したと発表した。BBI社の北米での臨床試験結果を見てから日本での開発を実施するか判断するが、順調に開発が進めば日本では16~17年の上市を期待しているという。
同剤は、がん幹細胞を標的にすることを目指して創製されたといい、治療抵抗性、再発、転移に対する効果が期待されるという。現在、BBI社は北米で、大腸がんに対するフェーズ1、各種固形がんに対しフェーズ1b/2を実施している。大日本住友が日本での開発を判断する、この臨床試験の結果が出る時期は未定。
大日本住友は今回のオプション契約に伴い、契約一時金と開発費用の一部とした1500万ドルをBBI社に支払う。オプション権行使を含めこの契約期間中には最大で5500万ドルを支払う可能性があるという。