ザンクトガレン乳がん国際会議 SERMs研究の第一人者Craig Jordan 氏が受賞
公開日時 2011/03/25 04:00
3月16日に開かれた、第12回ザンクトガレン乳がん国際会議のオープニングセッションでにおいて、選択的エストロゲン受容体モジュレーター、いわゆる(SERMs)研究の第一人者であるとして世界的に著明なCraig Jordan氏(米国・ジョージタウン大学/大学病院)がSt.Gallen Breast Cancer Award 2011を受賞した。
Jordan氏は、タモキシフェンやラロキシフェンなど、骨粗鬆症や乳がんの治療/予防において、重要な役割を担う薬剤グループとなっている “SERMs”の概念を最初に提唱した研究者である。
ラロキシフェンについては、初期の基礎研究を行うとともに、ピボタル臨床試験にまで導くべく、尽力した。
同氏の、SERMsおよびアロマターゼ阻害剤に対する耐性発現についての研究歴は20年以上におよび、現在の研究対象である抗ホルモン療法耐性乳がんにおける生理学的レベルのエストロゲンによる腫瘍細胞のアポトーシス誘導作用も、新たな乳がん治療戦略として臨床応用されようとしている(ニュースソース:St.Gallen Oncology Conferences)。