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新薬など14成分33品目承認 抗凝固薬プラザキサ、新規抗認知症薬も

公開日時 2011/01/24 04:02

厚生労働省は1月21日、新薬など14成分33品目を承認した。この中には11年登場予定の注目の新薬で、直接トロンビン阻害という新規作用を持つ抗凝固薬プラザキサ(一般名:ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩、日本ベーリンガーインゲルハイム)、新たな抗認知症として2剤もある。今回の承認が見込まれていた緊急避妊薬ノルレボ錠(レボノルゲストレル、そーせい)、慢性疼痛治療薬ノルスパンテープ(成分名:ブプレノルフィン、ムンディファーマ)は承認に至らなかった。同省によると、会社側の承認に必要な手続きが整っていないためで、整い次第承認する。承認品目は次のとおり

▽メマリー錠5mg、同10mg、同20mg(メマンチン塩酸塩、第一三共):「中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。神経細胞毒性を有する過剰なグルタミン酸を、NMDA受容体拮抗薬という新規作用薬。

▽プラザキサカプセル錠75mg、同110mg(ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩、日本ベーリンガーインゲルハイム):「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。血栓形成に関与する酵素のトロンビンを特異的に阻害することにより、効果を発揮する経口直接トロンビン阻害薬。

▽ロミプレート皮下注250μg調製用(ロミプロスチム、協和発酵キリン):「慢性特発性血小板減少性紫斑病」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間10年。トロンボポエチン受容体作動薬で、10月に承認されたレボレード錠(グラクソ・スミスクライン)が低分子薬品に対し、ロミプレートはたんぱく質製剤。

▽ステラーラ皮下注45mg(ウステキヌマブ遺伝子組換え、ヤンセンファーマ):「既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症乾癬」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。

▽ナーブロック筋注2500単位(B型ボツリヌス毒素、エーザイ):頸部筋肉の緊張が局所的に亢進し、頭部が傾く「痙性斜頸」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。

▽シュアポスト錠0.25mg、同錠0.5mg(レパグリニド、大日本住友製薬):速効型インスリン分泌促進薬。2型糖尿病における食後血糖推移の改善を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。

▽フェブリク錠10mg、同20mg、同40mg(一般名:フェブキソスタット、帝人ファーマ):「痛風、高尿酸血症」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。

▽レミニール錠4mg、同8mg、同12mg、OD錠4mg、同8mg、同12mg、内用液4mg/mL(ガランタミン臭化水素酸塩、ヤンセンファーマ):「軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。

▽エディロールカプセル0.5μg、同0.75μg(エルデカシトール、中外製薬):「骨粗鬆症」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。

▽ビダーザ注射用100mg(アザシチジン、日本新薬):「骨髄異形成症候群」(MDS)を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間10年。MDS治療薬では8月、セルジーン社のレブラミドカプセルが承認されているが、「5番染色体長腕部欠失に伴う」MDSが適応。ビダーザは全てのMDS患者が適応となる。

▽ソニアス配合錠LD、同HD(ピオグリタゾン塩酸塩とグリメピリド、武田薬品):「2型糖尿病(ただし、ピオグリタゾン塩酸塩及びグリメピリド併用による治療が適切と判断された場合に限る)」を効能・効果とする新医療用配合剤。再審査期間4年。

▽アルタットカプセル37.5、同75(ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩、あすか製薬):「胃潰瘍、十二指腸潰瘍」などに対する小児用量を追加する新用量医薬品。再審査期間4年。

▽アリクストラ皮下注5mg、同7.5mg(フォンダパリヌクス、グラクソ・スミスクライン):「急性肺血栓塞栓症及び急性深部静脈血栓症の治療」の効能・効果とする新効能・新用量医薬品。再審査期間は平成27年4月17日。既存薬として1.5mgと2.5mg製剤があったが、いずれも急性肺血栓塞栓症及び急性深部静脈血栓症の「発症抑制」の薬剤だった。

▽ オルベスコ50μgインヘラー112吸入用、同100μgインヘラー112吸入用、同56吸入用、同200μgインヘラー吸入用56吸入用(シクレソニド、帝人ファーマ):「気管支喘息の小児用量」を追加とする新用量医薬品。100μgインヘラー56吸入用が新規格。再審査期間は残余期間(平成27年4月17日)まで。

麻しん・風しんと日本脳炎のワクチンは14日と17日に承認


なお、12月の薬事分科会で承認が了承されていたワクチン製剤については、今回より先に承認されている。

1月14日承認:▽はしか風しん混合生ワクチン「北研」(成分名:乾燥弱毒麻しん風しん混合ワクチン、北里研究所):「麻しん及び風しんの予防」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。

1月17日承認:▽エンセバック皮下注用(成分名:乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン、化血研):「日本脳炎の予防」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間8年。
 

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