ファイザー 新規患者用の禁煙補助薬チャンピックス 11年1月初旬供給再開
公開日時 2010/12/20 04:01
ファイザーはこのほど、需要過多で出荷を停止していた新規患者に用いる禁煙補助薬チャンピックス錠(一般名:バレニクリン酒石酸塩)の「スタート用パック」について、2011年1月初旬から供給再開すると医療関係者に通知した。チャンピックスによる新規患者への治療が再開できることになる。
今年10月のたばこ税増税で禁煙にチャレンジする新規患者が急増。あまりの多さに、すでにチャンピックスで治療を始めた患者への薬剤供給に支障が出かねないとして、10月12日からスタート用パックの出荷を停止するとともに、医療関係者に新規患者への禁煙治療の延期をお願いしていた。
同社は今回の供給再開にあたり、チャンピックスの必要供給量を試算した。10月12日からの新規患者への治療延期のお願いを行わなかった場合、10月度新規患者は約20万人にのぼったと推計、これをベースに12月中に45万人分のスタート用パックを生産している。同社は、「スタート用パックと継続包装ともに、安定供給できる生産計画を組んでいる」としている。
チャンピックスは通常、治療開始1~3日目は0.5mgを1日1回、4~7日目は0.5mgを1日2回、8日目以降は1mgを1日2回服用する。スタート用パックは治療開始1日目~14日目までを1つのPTPシートにまとめたもの。