第6回 DPP-4阻害薬3成分の動向
公開日時 2010/11/29 00:00
9月市場シェアシタグリプチン88.5%ビルダグリプチン、アログリプチンじわり浸透経口2型糖尿病治療薬では、日本で約10年ぶりといわれる新規作用機序のDPP-4阻害薬・シタグリプチン(商品名・ジャヌビア/グラクティブ、MSD/小野薬品)が2009年12月に登場して1年が経過した。その後、10年4月にはビルダグリプチン(商品名・エクア、ノバルティス)、同年6月にはアログリプチン(商品名・ネシーナ、武田薬品)が上市され、DPP-4阻害薬市場も混戦の模様を呈している。医療情報総合研究所(JMIRI)の処方情報データベースを基にその動向を見ると、経口糖尿病治療薬に占めるDPP-4阻害薬のシェア(併用含む、患者数ベース)は10年9月時点で7.7%まで伸びており、グリニド系速効型インスリン分泌促進薬(GN...