MSD 長期収載品6品目の製造販売承認を日医工に承継
公開日時 2010/11/11 04:01
MSDと日医工は11月10日、MSDの副腎皮質ホルモン製剤デカドロンなど長期収載品6品目の製造販売承認を、日医工に11月6日付で承継したと発表した。日医工が6日以降、医療機関への情報提供活動を行っており、12月27日から販売を始める予定。MSDは年内いっぱいを目途に引き継ぎを行う。6品目の2009年売上高は計約15億円(薬価ベース)。MSDは近年、長期収載品を日医工に承継し続けており、08年に7品目、09年に10品目を承継している。
今回の承継品目は▽三環系抗うつ薬トリプタノール錠10、同25(一般名:アミトリプチリン塩酸塩)▽副腎皮質ホルモン製剤デカドロン錠0.5mg、同エリキシル0.01%(デキサメタゾン)▽副腎皮質ホルモン製剤コートン錠25mg(コルチゾン酢酸エステル)▽解毒剤デトキソール静注液2g(チオ硫酸ナトリウム水和物)―。
MSDは新薬ビジネスに経営資源を集中するため、医療上有益で必要性の高い長期収載品について、必要に応じて他社への承継を進めている。一方、日医工は後発品と長期収載品をビジネスの柱に据えている。先発メーカーから長期収載品を任される後発品専業企業となることで、医療機関からより一層、信頼を獲得できるとのねらいもある。なお、今回承継される6品目について、日医工は後発品を持っていない。