大塚製薬 ドライアイ治療薬ムコスタ点眼液を日本で承認申請
公開日時 2010/11/10 04:01
大塚製薬は11月9日、ドライアイ治療薬としてムコスタ点眼液(一般名:レバミピド)の承認申請を日本で行ったと発表した。角膜、結膜に存在し、涙を留まらせる役割のムチンの産生を促すことで、涙の量を安定させ、効果を発揮するという。
有効成分のレバミピドは同社が開発。ムコスタは、錠剤が胃潰瘍、胃炎の治療薬として発売され、広く知られている。それがドライアイ治療薬として開発されたのは、レバミピドが持つ胃にもあるムチンの増加作用に着目し、化合物の可能性を追求する中、ドライアイで問題になる涙液のムチン減少に対する新たな治療薬の可能性が見えたため。
ムチンの産生を促してドライアイを治療する薬剤としては参天製薬が4月に承認を取得しており、現在薬価の交渉中。現行治療では、人工涙液と涙を留まらせるためヒアルロン酸ナトリウム点眼液が使われている。