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ファイザーのR&Dパイプライン プロジェクト数減少もアナリストから評価の声も

公開日時 2010/10/29 04:00

 米ファイザーのR&Dパイプラインにおけるプロジェクト数(9月27日現在)が、1月の149から31減少、118となった。そのなかには、同社が力点を置いている抗がん剤分野でのスーテントの肝細胞がん、乳がん、肺がん、前立腺がんの適応追加、figitumumabの肺がんでの適応の脱落など抗がん剤での行き詰まりが目立っている。


アナリストの間では、後期段階で脱落するのは問題と指摘する向きがある一方、プロジェクト数の減少はR&Dコスト削減のために最優先のプロジェクトを選択した結果で、前向きの証と評価する向きもある。


行き詰まりは抗がん剤ばかりではない。Tanezumabは、変形性関節症の臨床試験結果から判断して、腰痛および糖尿病性神経障害を適応としたフェーズII試験を中断した。投資銀行BarclaysのAnthony Butler氏は、今後ブロックバスターの可能性を持つ抗凝固剤apixibanや関節リウマチ治療薬JAK(Janus Kinase)阻害剤tasocitinibがわずかに後期ステージに残る候補だけに、これらの脱落がファイザーにプレッシャーをかけると見る。


◎今後に期待をかける糖尿病領域


同社が、今後期待をかける分野が糖尿病領域だ。現在、2007年にCovXから導入したプラットホーム技術に基づいて長期作用型GLP-1タンパクを開発中だ。また、POCに近づきつつあるのが、新規クラスのSLGT-2阻害剤 で、アナリストらは、同剤は非常に良好な血糖コントロールを示すようだと評価している。
 


(The Pink Sheet  10月4日号より)  FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから 

 

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