薬食審・薬事分科会10月1日開催 ヒト治療用薬1成分審議 9成分報告
公開日時 2010/09/29 04:01
厚生労働省は10月1日、薬食審・薬事分科会を非公開で開催する。ヒト治療用の医療用医薬品についての審議扱いは1成分で、「慢性特発性血小板減少症紫斑病」を効能・効果とするレボレード錠12.5mg、同25mg(エルトロンボパグオラミン、グラクソ・スミスクライン)。同剤は部会段階で承認することが了承されているが、新規作用薬剤であるため分科会でも改めて審議することになった。
分科会の議題は、これまで主に記者や関係者向けに開示していたが、開示方針を省内で検討しているため、今回は開示されなかった。そこで取材で入手した議題をもとに、取り上げられる薬剤を紹介する。なお同省は今後、議題を広く公開する方向で詰めている。
分科会で報告扱いのヒト治療用の医療用医薬品は次のとおり。
▽ネバナック懸濁性点眼液0.1%(一般名・ネパフェナク、日本アルコン)、効能・効果:内眼部手術における術後炎症
▽ザイザル錠5mg(一般名:レボセチリジン塩酸塩、グラクソ・スミスクライン)、効能・効果:アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症
▽サムスカ錠15mg(一般名:トルバプタン、大塚製薬)、効能・効果:ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留
▽インヴェガ錠3mg、同6mg、同9mg(パリペリドン、ヤンセンファーマ)、効能・効果:統合失調症
▽バイエッタ注5μgペン300、同10μgペン600、同10μgペン300(エキセナチド、日本イーライリリー)、効能・効果:2型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア系薬剤(ビグアナイド系薬剤又はチアゾリン系薬剤との併用含む)を使用している患者で十分な効果が得られない場合に限る)
▽ラディオガルダーゼカプセル500mg(ヘキサシアノ鉄(ⅠⅠ)酸鉄(ⅠⅠⅠ)水和物、日本メジフィジックス)、効能・効果:放射性セシウムによる体内汚染の軽減
▽沈降インフルエンザワクチンH5N1「化血研」(不活化インフルエンザウイルス、化学及血清療法研究所)、効能・効果:「新型インフルエンザ(H5N1)の予防」
▽イナビル吸入粉末剤20mg(一般名:ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)、効能・効果:成人、小児のA型、B型のインフルエンザ。流行期に合わせるため9月10日に前倒しして承認されている。
▽トレアキシン点滴静注用100mg(ベンダムスチン塩酸塩、シンバイオ製薬)、効能・効果:再発又は難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫