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脂質異常症治療薬市場 2012年ピークにブランド薬の時代は終焉へ データモニター

公開日時 2010/09/22 04:02

英国の市場調査会社データモニターはこのほど、脂質異常症治療薬の2019年までの市場分析レポートをまとめた。リピトール(一般名=アトルバスタチン)、クレストール(ロスバスタチン)、ゼチア(エゼチミブ)、バイトリン(シンバスタチン+エゼチミブ)、トライコア(フェノフィブラート)――の脂質異常症治療薬の5大ブランドの売上高は、09年度に脂質異常症治療薬市場の74%を独占したが、19年末までにこの数値が35%まで低下し、代わって後発品が39%を占めると予想した。データモニターの製薬ヘルスケア部門シニアアナリストのギデオン・ヒープ氏は、「脂質異常症治療におけるブランド薬の時代が終焉に向かいつつある」とコメントしている。

ヒープ氏は脂質異常症治療薬市場の現状について、「過去3年間、市場は活況で、堅調な伸びを見せていた。これはJUPITERの臨床試験結果が良好だったため、新規予防薬としての承認が下りたことを受けて、クレストールの売上が急増したことによるものだ」とした。ただ、世界売上高114億ドルを誇るリピトールの12年米国特許切れを機に、「12年末までに市場の成長は止まり、以後、リピトールの売上が急降下を辿るとともに、市場のジェネリック化が進む」と分析し、12年が同市場のピークとの見方を示した。

一方、次世代新薬の登場で同市場が再び成長軌道にのるかどうかについては、既に多数の競合製品がひしめく同市場で確固たる地位を築くのは非常に困難と分析したほか、「厳しさを増す新薬承認に対する規制とバイトリンの安全性への懸念は、画期的な新薬発売への大きな障害になっている」(ヒープ氏)とし、ブランド薬の時代は終焉に向かうと予想した。なお、主力ブランドの独占率低下によって、09年度の売上高266億ドルが19年に170億ドルまで低減するとしている。


 

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