医薬品卸・MSの好感度調査 多頻度・緊急配送、情報の迅速提供望む
公開日時 2010/09/10 04:02
本誌は8月2~5日にかけて、全国の開業医200人を対象に医薬品卸のMSに関する調査を実施した。その結果、現在のMSによる販促活動の満足度は全体の6割に及んだ。MS活動を評価するポイントについては、多頻度・緊急配送のニーズや情報の伝達・収集の迅速性などが上位を占めた。一方で情報の質を評価するとの回答は全体の26.1%に止まった。
本調査はMonthlyミクス9月号の巻頭企画「新薬創出加算で医薬品流通が変わる-緊急調査で見えた情報武装MSの必要性」のベースデータとしてミクス編集部が調査会社エム・シー・アイの協力を得て行ったもの。医薬品取引で日々MSと接触する開業医を対象に、医薬品卸の印象やMSとMRの販促連携などについての印象を聞いた。
それによると、現在のMS活動については、東海で70%、北海道、東北、中国・四国でともに65%の開業医が「満足」(非常に満足を含む)と回答した。一方、製薬企業のMRとMSの販促連携については、何らかのメリットを感じるとの回答が7割に及んだ。逆に「感じてない」との回答も23.0%あった。
◎価格交渉の柔軟性評価も42.6%
MS活動が評価できる医薬品卸について、地域ブロック別に回答を願った。評価できる医薬品卸があるとの回答は全体の57.5%。その理由は、多頻度・緊急配送や情報提供などに集中したが、このほか価格交渉に柔軟に対応してくれるとの回答が42.6%あり、地域別にみると、甲信越・北陸、中国・四国がともに53.8%で最も高く、次いで九州・沖縄の50.0%となった。
情報の質が高いとの回答は全体で26.1%だったが、地域別でみる、九州・沖縄が50.0%と最も高く、次いで北海道が41.7だった。逆に低い地域も散見され、医療現場の情報提供ニーズの高まりに応えられるMSの養成が今後の課題とされた。
調査結果の詳細はこちらから⇒
エリア別高評価卸一覧はこちらから⇒