アバンディア関連訴訟で和解 なお燻る火種(後編)
公開日時 2010/06/08 04:00
アバンディアとアクトスの安全性比較臨床試験であるTIDE試験は、09年5月から患者登録が進められ、終了予定は15年。登録目標症例数は1万6000例だが、5月20日付の米ウォールストリート・ジャーナル紙はTIDE試験の患者登録が難航し、参加施設のうちノースカロライナ州のウェーク・フォレスト大学のバプティスト・メディカルセンターを含む2施設が脱落したと報じた。(ジャーナリスト・村上和巳)その一方でGSKはこの2ヵ月ほどで同試験の参加施設を倍増させているという不思議な現象が見られている。しかし、この状況を詳細に調査すると、参加施設の増加はチリ、コロンビア、パキスタン、ラトビアといった新興市場での新規参加国・参加施設の増加が原因であり、先進国での参加施設は不変かウェーク・フォレスト大学の脱落に代表さ...