米FDA(食品医薬品局)はファイザーの小児用13価肺炎球菌結合型ワクチン(5歳以下)、プレベナー13を承認したが、これに伴い疾病管理予防センター(CDC)予防接種諮問委員会も同社7価肺炎球菌結合型ワクチン、プレベナー7の既接種児であっても、13価の接種を推奨する勧告を行った。ファイザーのワイス買収によるワクチン事業構築の第1歩となりそうだ。
Credit Suisseのアナリストは、プレベナー13の売上は2015年には米国で26億ドル、世界の他地域で29億ドルに上ると見込んでいる。これに比較して、プレベナー7の売上は昨年、米国で13億ドル、他地域で16億ドルとなっている。
同アナリストは、プレベナー7では適応となっていなかった成人の肺炎球菌ワクチンとしての申請が近く見込まれることも同事業拡大の好材料と見ている。
Leerrink Swannのアナリストも、プレベナー13の2010年の売上は10億ドルに達すると予測、「このことが(ワイスの)買収の大きな要因となった」との見方を示している。