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第一三共 降圧配合剤「レザルタス」 売上高500億円目指す

公開日時 2010/03/18 04:02

第一三共は3月17日、東京本社でARBとCa拮抗薬との降圧配合剤「レザルタス」(一般名=オルメサルタン/アゼルニジピン)に関するメディアワークショップを開き、売上目標を「500億円近く」と設定していることを明らかにした。今年1月に承認を取得しており、今春の薬価収載と新発売を予定している。レザルタスは自社品同士の組み合わせで、同社は10年度~12年度まで3か年の新中期経営計画で営業資源を集中する4つの新製品のひとつに位置付けている。


「レザルタス配合剤の営業展開」と題してプレゼンテーションした同社の医薬営業本部プロダクトマーケティング部の寺野伸一部長は、ほぼ全MRによる情報提供活動のほか、eディテールも積極的に活用して、「ARBとCa拮抗薬との配合剤市場にて、売上げシェアのナンバー1を獲得したい」と述べた。売上目標については、薬価収載前であることに加え、今後の薬価改定動向など不透明な部分があるとしたものの、「イメージとしては500億円近いものまで育成できれば」と話した。


レザルタスは、オルメサルタン10mgとアゼルニジピン8mgによる「LD」と、同20mgと16mgによる「HD」がある。HDは高用量のイメージがあるが、汎用規格同士の組み合わせであり、同社はHDが汎用されるとみている。営業活動では、「24時間 さらなる降圧 レザルタス」を合言葉に、▽ARBで最も降圧効果の強いオルメテックとCa拮抗剤との配合剤で、強い降圧効果を示す▽持続性の高いオルメテックとカルブロックによる24時間にわたる安定した降圧効果を示す▽オルメテック、カルブロックの単剤投与と比較して同等の安全性を示す――とのキーメッセージを伝える方針だ。


1月のレザルタスの承認取得の際にはノバルティスのARBバルサルタンとCa拮抗薬アムロジピンとの配合剤「エクスフォージ」も承認され、今後の激しい市場競争が予想されるが、寺野部長は、「レザルタスは自社品同士であり、様々な試験を追加で行っている。ここで差別化できるのではないか」と述べ、エビデンスに基づくデータで競争優位に立ちたい考えを示した。現時点でのデータでは、n数が10数例~20数例程度と少ないものの、Ca拮抗薬のアゼルニジピンとアムロジピンとの比較で、アゼルニジピンの方で尿蛋白の減少や24時間の脈拍数を若干下げる傾向がみられており、配合剤でも差別化のポイントの一つとなりそうだ。同日講演した大阪府立急性期・総合医療センターの荻原俊男院長は、「頻脈傾向の患者にはアゼルニジピン(の配合剤)が、使いやすいのではないか」と話した。

 
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