鳥居薬品 スギ花粉症 舌下投与タイプの減感作治療薬を開発 年内にフェーズ3
公開日時 2010/03/12 04:02
鳥居薬品は3月11日、スギ花粉のアレルゲンエキスを用いた舌下投与タイプの減感作治療薬の臨床試験の準備を始めたと発表した。同社は同エキスの注射用剤を製造・販売しており、今回は投与経路の変更となる。舌下投与製剤で、花粉症に悩む患者の利便性向上を目指す。年内に試験を開始する予定だが、これまでのデータからフェーズ3から始めるという。
減感作療法はアレルギーの原因であるアレルゲンを含有するエキスを低濃度、少量から投与し、徐々に増量、高濃度に移行させてアレルゲンに対する過敏性を減弱させるもの。最近は免疫療法とも呼ばれている。
同社は、今回の舌下投与製剤の開発推進に向けて、社内組織を4月1日付で変更する。これまでビジネスディベロップメント部の中にチームとしてあった開発組織を格上げし、「開発部」を新設する。