塩野義製薬 武州製薬を3月末で売却 医療用薬事業に集中
公開日時 2010/02/23 04:01
塩野義製薬は2月22日、連結子会社の医薬品製造受託会社「武州製薬」の全株式を東京海上キャピタル傘下の投資会社「TMC BUYOUT1」に3月末付で売却すると発表した。売却金額はTMCの意向で非開示。国内外の医療用医薬品事業に集中したい塩野義は、医薬品の製造受託市場でシェア2位の武州について、「独自に発展していくだけの事業基盤を十分に有している」と判断。潜在的な成長力を最大限に引き出すことが期待できるとして、TMCに売却することにした。なお、塩野義は売却後も、武州に製造委託する方針。
武州は塩野義が98年8月に100%出資した医薬品製造受託会社。09年3月期で売上高92億5400万円、営業利益10億8800万円。医薬品製造受託市場では、トップシェアのニプロファーマに次ぐ売り上げ規模を誇る。一方、TMCは東京海上キャピタルの運営する投資事業有限責任組合が保有する投資会社。