アスビオファーマ 新規作用の認知症治療剤メマンチンを国内申請
公開日時 2010/02/09 04:02
第一三共は2月8日、子会社のアスビオファーマが、新規作用のアルツハイマー型認知症治療剤として開発してきた「SUN Y7017」(一般名:メマンチン塩酸塩)を国内で承認申請したと発表した。症状の進行を抑える点ではエーザイのアリセプト(一般名:ドネペジル塩酸塩)と同じだが、アリセプトが神経伝達物質の濃度を低下を抑えることで効果を発揮するのとは異なり、「SUN Y7017」はNMDA受容体拮抗薬で、神経細胞を保護することで効果を発揮すると考えられている。
すでに02年には欧州、03年には米国で承認され、現在60ヵ国以上で使用されているという。第一三共によると、日本では97年にドイツのメルツ社から導入し、「高度・軽中等度アルツハイマー型認知症」の薬剤として開発が進められ、2月5日付で申請となった。発売予定時期は明らかにしていない。