09年7月にようやくFDAの承認を受け、大型商品化が期待されていた抗血小板薬エフィエント(一般名:プラスグレル)のアメリカ市場での売上不振が続いている。
米Leerink Swannのアナリストによると、エフィエントの発売後8週間での処方箋数は3654件。過去7年間に発売された大型商品の処方箋数は、概ね1万件を超えていたことと比べると明らかに立ち上がりが遅いと指摘している。
エフィエントは、承認条件として、重大な、時には致死性の出血リスクがあることを明記することを求められ、高齢者などでは慎重な投与が求められている。これらのことから、臨床医がエフィエントの処方に慎重になり、競合品のプラビックス(一般名:クロピドグレル)が優位であることに変化がないため、とみられている。
また、医療保険会社大手の「Wellpoint」もエフィエントの処方薬分類を患者の自己負担額、保険料負担額とも最も重い「Tier3」に分類し、一方でプラビックスを「Tier2」としていることなどの影響も噂されている。
このため、調査会社でも当初は10億ドル規模との見方もあったエフィエントの売上見通しを下方修正し始めており、Evaluate Pharma社では2014年時点でのアメリカ市場での年間売上高7億6200万ドル、Hapoalim Securities社に至っては2014年時点で年間売上高3億6000万ドルと予想している。
(The Pink Sheet 1月18日号より) FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから