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長妻昭厚生労働相と藤井裕久財務相は12月23日午後、財務省内で2010年度予算編成について折衝し、診療報酬を全体(ネット)で0.19%引き上げることを決めた。ネットでのプラス改定は00年度以来10年ぶり。内訳は診療報酬本体が1.55%(医科1.74%、歯科2.09%、調剤0.52%)、薬価・医療材料が▲1.36%(内訳=薬価▲1.23%・薬価ベース▲5.75%、材料▲0.13%)。小幅でもネットプラス改定としたのは、「医療崩壊を食い止める」との政治的なメッセージを鮮明にするのがねらい。このため医科の診療報酬については急性期入院医療に概ね4000億円を配分する。
この日は午前中に長妻厚労相、藤井財務相、平野博文官房長官らが首相官邸で調整を重ねるなどし、最終的には同日15時からの厚労・財務の両大臣に菅直人副総理・国家戦略担当相を交えた折衝で改定率を決めた。
一方、厚労、財務両省で平行線だった長期収載品の一律2%引き下げを更に深掘るかどうかについては、2.2%の引き下げで決着した。厳しい医療保険財政に対して製薬業界にもう一段の努力を求めたいとの政治判断が背景にある。
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