職種別平均年収ランキング MRは8位 DODA集計
公開日時 2009/12/09 04:02
転職サービスのDODAは12月8日、09-10年版職種別平均年収ランキングを発表した。MRは27万円増の601万円で8位だった。
これはDODAサービス登録者(08年9月~09年8月まで)のうち25~39歳の約9万人(平均年齢30.7歳)を対象に59職種を集計したもの。平均年収は2年連続の減少で、今年は前年より5万円減の456万円。不況を受け37職種で平均年収が減少し、エンジニア系職種の下落が著しかったという。今回から集計対象に加えた福祉・介護職は370万円で下から2番目の58位と低水準だった。
この中で増収となったMRは前年と同じ8位。年代別年収では、25~29歳は3位(548万円)、30~34歳は7位(620万円)、35~39歳は5位(752万円)だった。MRは、投資銀行やファンドなどの金融、ITコンサルなどに次ぐ上位にランクインした。背景についてDODA側は、「不況下でも新薬開発を背景に積極的な採用を続けていることで、堅調な年収推移を維持」したと分析している。
なお、トップ3は、投資銀行業務880万円(53万円増、前年1位)、運用会社(ファンドマネジャー、アナリスト、ディーラー)847万円(191万円増、同2位)、法人営業(メガバンク・地方銀行・証券)716万円(139万円増、同7位)と、金融系が占めた。DODA側は「特に35歳以上で1000万円を超える水準となっていることに加え、金融危機下での人員整理に伴い年収の高い外資系出身者が転職市場に出てきているケースが見受けられ、金融系職種の平均年収を押し上げた」と見ている。