米FDAは10月16日、米メルクのワクチン・Gardasilについて男性の尖圭コンジローマ予防の適応追加を認めた。尖圭コンジローマは性器にできるイボで、性別によらず発症する。米国では、すでに女性の尖圭コンジローマへの投与が可能となっている。
今回、承認されたのは「ヒトパピローマ・ウイルス(HPV)6型・11型に起因する9~26歳の少年・成人男性の尖圭コンジローマ予防」。
承認の根拠となったのは16~26歳の男性4055人のRCT。HPV6型・11型に感染していない人に同剤を投与したところ、90%の人で感染が予防できたとしている。9~16歳の少年では、免疫反応が16~26歳のケースと同程度であったことから承認に至った。なお、副作用は頭痛、発熱、注射部位の疼痛、掻痒、発赤、腫脹などが報告されているという。
同剤は、すでに子宮頸がん・外陰がん・膣がん・女性の尖圭コンジローマ予防で承認を取得し、100カ国以上で上市されている。日本国内では現在、承認申請中。