具体性はみえない医療保険政策
公開日時 2009/09/29 00:00
目標管理優先か民主党の医療政策政権交代が実現した。当初からある程度の予測はされていたとはいえ、これほどの民主党の大勝利、自民党の大敗北という結果はやはり驚くべきものだろう。歴史上でも例がないという評論も目立つが、果たして民主党のマニフェストがどう実施されていくのか、関心はそこに集まっていかざるをえない。医療政策に関しては、社会保障政策の充実を訴えてきただけに、国民的関心も年金と同レベルで関心は強い。だが、意外に民主党公約も国民ニーズも統一感がなく、ばらつきが大きい。メディア的に取り上げられるのは、後期高齢者医療制度の撤廃だが、それも後期高齢者を中心とした「年齢で保険制度を分けるのはよくない」といった多分に心情的でウェットな主張が大半を占めている。すでに、後期高齢者医療制度を運営する各地の広域...