新薬薬価収載 SGLT2阻害薬3成分4製品が即日発売
公開日時 2014/05/26 03:52
新薬14成分22品目が5月23日に薬価基準に収載され、6成分が即日で発売された。その中で注目の新しいタイプの2型糖尿病治療薬でSGLT2阻害薬は収載された3成分4製品全てが収載と同日に発売となった。SGLT2阻害薬は、4月に発売されたアステラス製薬のスーグラ錠に続き、計4成分となる。
発売が確認できた製品は次のとおり(カッコ内は成分名、販売・販促会社名)。
【5月23日発売】
▽デベルザ錠20mg(トホグリフロジン水和物、興和創薬)
▽アプルウェイ錠20mg(同、サノフィ)
効能・効果:「2型糖尿病」
薬価:205.50円
▽フォシーガ錠5mg、10mg(ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物、アストラゼネカと小野薬品)
効能・効果:「2型糖尿病」
薬価:5mg 205.50円
10mg 308.30円
▽ルセフィ錠2.5mg、5mg(ルセオグリフロジン水和物、大正富山医薬品、ノバルティスファーマ)
効能・効果:「2型糖尿病」
薬価:2.5mg 205.50円
5mg 308.30円
▽アテディオ配合錠(バルサルタン/シルニジピン、持田製薬)
効能・効果:「高血圧症」
薬価:134.20円
14日処方日数制限除外
▽イクスタンジカプセル40mg(エンザルタミド、アステラス製薬)
効能・効果:「去勢抵抗性前立腺がん」
薬価:40mg 3138.80円
既存薬に対して病勢進行した患者において最後に使用される薬剤として位置付けられている。
▽テノゼット錠300mg(テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩、グラクソ・スミスクライン)
効能・効果:「B型肝炎ウイルス(HBV)の増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるHBVの増殖抑制」
薬価:300mg 996.50円
【5月26日発売予定】
▽ロンサーフ配合錠T15、同T20 (トリフルリジン/チピラシル塩酸塩配合錠、大鵬薬品)
効能・効果:「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん(標準的な治療が困難な場合に限る)」
薬価:15mg 2489.60円
20mg 3340.90円
他の標準的な治療法がない患者に対する治療選択肢の一つと位置付けられている。
【5月27日発売予定】
▽サイスタダン原末(ベタイン、レクメド)
効能・効果:「ホモシスチン尿症」
薬価:1g 448.10円
ホモシスチン尿症は、希少疾患で、これまでに日本には治療薬はなかった。市場予測(ピーク10年後)では投与患者数30人、販売金額0.3億円とされている。先天的な酵素欠損や代謝異常で、ホモシステイン、ホモシスチンが血中に蓄積し、知能障害、骨格異常、視力低下などを引き起こし、血栓症などで死亡するリスクが高まるケースもある。
【5月29日発売予定】
▽サムスカ錠30㎎(トルバプタン、大塚製薬)
効能・効果:「腎容積が既に増大しており、かつ、腎容積の増大速度が速い常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制」
薬価:30mg 3952.10円
既存の7.5mg錠及び15mg錠に追加するもので、服用錠剤数を少なくして利便性をより向上させるのが狙い。