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科研製薬 J&Jと2型炎症性疾患利用薬・STAT6プログラムのライセンス契約締結 契約規模は「創業以来最高額」 

公開日時 2024/12/27 04:51
科研製薬は12月26日、2型炎症性疾患に対する次世代経口治療薬として開発中の「STAT6プログラム」について、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)との間で、グローバルにおける開発、製造および商業化に関する独占的ライセンス契約を締結したと発表した。科研製薬は契約一時金として2025年3月期中に3000万米ドルを受領する。今後の開発進捗及び売上目標の達成に応じて、総額として最大で12億1750万米ドルのマイルストン収入、加えて全世界での売上に対し1桁台後半から2桁台前半の料率でのロイヤリティを受け取る権利を有する。契約規模としては、科研製薬の創業以来、最高額だという。

独占的ライセンス契約を結んだプログラムには、前臨床開発段階にある経口STAT6阻害剤(開発コード:KP-723)が含まれる。KP-723については科研製薬が第1相臨床試験完了まで進め、その後はJ&Jがグローバルでの臨床開発と商業化を行う。また、プログラムで開発される製品の日本国内での商業化権利は科研製薬が保持し、J&Jは科研製薬との共同プロモーション契約を締結するオプション権を有している。

科研製薬は「グローバルファーマであるJ&Jとの契約締結により、STAT6阻害剤のグローバル開発をさらに加速させ、早期に世界中の患者さんに新規の治療薬を届けることを可能にする極めて重要な一歩になる」とコメントしている。なお、25年3月期の連結業績予想への影響は現在精査中としている。

シグナル伝達・転写活性化因子(STAT)タンパク質は、シグナル伝達タンパク質であり、細胞の増殖、分化、機能に関与する転写因子。STAT6 は、アトピー性皮膚炎や喘息などの2型炎症性疾患の病態生理における中心的サイトカインであるIL-4とIL-13の下流シグナル伝達を選択的に仲介する重要な転写因子であり、STAT6を標的とする薬剤について科研製薬は「2型炎症性疾患に対するファースト・イン・クラスの経口標的治療薬となる可能性がある」としている。
 
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