マルホは９月30日、製剤設計用デジタルプラットフォーム開発に向けて大阪大学など５大学と共同研究体制に関する契約を締結したと発表した。また、大阪大大学院基礎工学研究科には「理論製剤設計学（マルホ）共同研究講座」を開設。マルホとアカデミアの知見や人的資源を組み合わせて、プラットフォーム開発の早期実現を目指す。

共同研究契約を結んだのは、大阪大のほか、北海道大学、岡山大学、横浜市立大学、福岡大学の５大学。締結日は７月１日付（北海道大学のみ８月１日付）。医薬品製剤設計に資するデジタル技術の研究開発を目的とした大阪大大学院基礎工学研究科の共同研究講座の開設期間は24年７月１日～27年６月30日。

共同研究や共同研究講座を通じて、マルホの製剤設計やデジタル技術活用に関する知見と、各大学が有する理論化学、計算化学、化学情報学の知見や人的資源を融合させ、製剤開発プロセスの効率化や新規アイデアの創出を促進するプラットフォーム開発へ連携を進めていくという。マルホは「専門家が有する最先端の技術や知見の融合により、世界初かつ独自の製剤設計用デジタルプラットフォームの構築を目指す」としている。