慢性咳嗽治療薬リフヌア 処方経験医の第一選択意向は2割
味覚障害による治療中断への対応が必須に
公開日時 2024/09/01 00:00
2022年4月に発売されたリフヌア錠は、世界で初めて「難治性の慢性咳嗽」に対する効能・効果の承認を取得した選択的P2X3受容体拮抗薬だ。慢性咳嗽は喘息や胃食道逆流症、副鼻腔炎などの病的な要因から咳が8週間以上長引いている状態を指すが、特に原因となる疾患の治療を行っても咳が続く、もしくは長引く咳の原因が分からない慢性咳嗽は「難治性」と評価されている。こうした状態に対して効能・効果を有するリフヌアについては、2023年2号号でも取り上げたが、総合評価では味覚障害を中心とする副作用を懸念する評価が4分の1ほどを占め、唯一の適応薬という割には少々物足りない結果となった。それから1年半経過した現在はどのように評価されているのだろうか。医療情報サイトを運営するケアネットの登録医師のうち、リフヌアを処方し...