エーザイと日本メダック 抗リウマチ薬・メトジェクトでペン型自動注入器注射剤の承認取得
公開日時 2024/02/16 04:50
エーザイと日本メダックは2月15日、抗リウマチ薬・メトジェクト皮下注(一般名:メトトレキサート)の剤形追加として、ペン型自動注入器注射剤「メトジェクト皮下注ペン」の承認を取得したと発表した。既承認のプレフィルドシリンジ製剤と同じく、メトジェクト皮下注ペンの製造販売承認は日本メダックが保有し、販売はエーザイが担当する。
メトジェクト皮下注ペンは、関節リウマチを対象とした国内初の自己投与可能なメトトレキサート(MTX)のペン型自動注入器注射剤となる。海外では欧州の16カ国以上で承認されている。
本剤は、ペン型自動注入器に既承認のメトジェクト皮下注プレフィルドシリンジ製剤を内蔵した注射剤で、患者の自己注射時の負担の軽減と安全性の向上を目的に開発された。本剤は、(1)キャップを外す(2)皮膚に押し当てる――の2ステップで自己注射できる。針カバーを内蔵することで投与前に針が見えなくなり、投与後も針カバーが自動的にロックすることで誤穿刺を防ぐ。
MTXは関節リウマチ治療の第一選択薬として使用されている。関節リウマチへの作用として、リンパ球等における葉酸代謝阻害による細胞増殖抑制作用及び滑膜の血管内皮細胞等におけるアデノシン合成促進による抗炎症作用などが考えられている。