辰巳化学 同社工場の製造品からごく微量の異物混入を確認 工場出荷を一旦停止、原因・影響範囲を調査
公開日時 2022/12/13 04:52
辰巳化学は12月9日、同社工場で製造した一部製品でごく微量の異物混入が確認されたと公表した。エナラプリル細粒1%「アメル」のバラ100gにテルミサルタンの混入が認められたというもの。当該工場からの出荷を一旦停止し、その原因および影響範囲の調査を現在実施している。同社は、調査結果が判明次第、石川県に報告、了承の上、製品の出荷を再開したい考え。
同社は今年9月に、承認書と異なる製造を行ったとして、石川県から薬機法に基づく行政処分(業務改善命令)を受けていた。9日付で公開された「製品の出荷についてのお詫びとご案内」と題する文書では、「薬機法に基づく行政処分並びに生産体制の逼迫による弊社製品の供給不安につきまして、多大なご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫びします」とコメント。当該工場の製造品からごく微量の異物混入が認められたと明かした。その上で、9月の行政処分に係る業務改善計画の主旨に準じて原因究明を行い、監督官庁の石川県に報告を行うなどの対応を行っていると説明。その判断を待って出荷再開を目指す考えを示した。