小野薬品社員2人に有罪判決 三重大病院、贈収賄事件で津地裁
公開日時 2021/06/29 19:45
三重大病院をめぐる贈収賄事件で、臨床麻酔部の元教授に薬剤を多数発注してもらう見返りに現金200万円を提供したとして、贈賄罪に問われた小野薬品の社員2人に、津地方裁判所(四宮知彦裁判長)は6月29日、いずれも懲役8月、執行猶予3年の判決を言い渡した。
2人は、元中部営業部長の山本裕介被告(48)と、三重営業所で同病院を担当していた宮田洋希被告(44)。
判決を受け同社は、「厳粛かつ重大に受け止めるとともに、株主、関係者の皆さまをはじめ、すべてのステークホルダーの方々に対して、改めて深くお詫びする。今後、今回の判決、および調査委員会による調査結果を踏まえ、厳正かつ適正に対処するとともに、できる限り速やかに再発防止策の詳細および奨学寄付の在り方を決定し、実施することで全社一丸となって早期の信頼回復に努めていく」とするコメントを発表した。