高度医療の地域完結に前進も、医師養成は道半ば
地域医療構想の先駆者、魚沼基幹病院の現状と展望
公開日時 2021/05/01 00:00
「地域全体でひとつの病院」実現へ“再々編”も視野魚沼二次医療圏になかった3次救急や高度急性期医療を担うべく2015年、新潟県南魚沼市に新設された魚沼基幹病院。全国的にも医師が少ないこの地で、複数公立病院の再編および高度急性期病院の建設は、地域医療構想の魁として全国的に注目を集めた。開設から6年、運営は軌道に乗り始めている一方、もう一つの使命といえる医師養成はこれから本腰を入れていく構えだ。同院の開設により地域医療はどのように変化しているのか。病院長の鈴木榮一氏に、今後の方針や戦略を含めて語ってもらった。(富井和司)公立病院を再編縮小し3次救急担う病院新設日本有数の米どころ、そして豪雪地帯としても知られる魚沼二次医療圏は3市2町から成り、人口17万人弱、高齢化率は約36...