「D to D to P」型の遠隔外来を県内全域でネットワーク化
公開日時 2020/10/31 00:00
和歌山県の遠隔医療支援日本最大の半島である紀伊半島の西側に立地し、急峻な山岳地帯が多くを占める和歌山県。地理的な特徴から、県内の人口や医療資源の地域格差は激しく、地域医療の平準化、均等化は重要課題である。その解決に向けて和歌山県立医科大学が運営する県地域医療支援センターが中心となり、2014年から稼働しているのが県内の公立・公的医療機関を結んでの遠隔外来だ。2020年度の診療報酬改定で一部評価されたオンライン診療のDtoDtoP型を先取りしてネットワーク化し、医師不足の地域で専門医による診断・診療支援が受けられる体制をいち早く築いた。こうした先駆的な取り組みは総務省の目に留まり、医療分野における5Gの実証試験の場にも選定され、2017年度から様々な試験が実施されている。地域の医師不足・偏在に...