GSK 狂犬病ワクチン・ラビピュール筋注用を発売
公開日時 2019/07/29 03:50
グラクソ・スミスクライン(GSK)は7月26日、狂犬病ワクチン・ラビピュール筋注用(一般名:乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン)を発売した。これまで、狂犬病ワクチンを製造販売しているのは、KMバイオロジクス(販売:アステラス製薬)のみだった。厚労省の資料によると、薬価は1瓶(溶解液付)で11,867円。
同剤は、「狂犬病の予防及び発病阻止」を効能・効果に、3月26日に同社が製造販売承認を取得。5月22日に薬価収載されていた。保険適用は、狂犬病の発病阻止(曝露後免疫)の目的で使用した場合のみ。ニワトリ胚初代培養細胞を用いた細胞培養由来狂犬病ワクチンで、筋肉内注射で投与する。
狂犬病は、犬だけでなく、ネコやこうもりなどの哺乳類からも感染するが、有効な治療法が確立されておらず、いったん発症すると、ほぼ全員が死亡するとされる。日本では長い間、感染例は報告されていないものの、世界では年間5~6万人が死亡している。