大塚製薬工場 初の半固形の経腸栄養剤ラコールNF配合経腸用を発売
公開日時 2014/06/04 03:50
大塚製薬工場は6月2日、経腸栄養剤ラコールNF配合経腸用半固形剤を発売したと発表した。医療現場では、液剤の経腸栄養剤に添加物を加え半固形に調製し、胃瘻から投与する方法が行われているが、調製時の汚染のリスクや品質確保の難しさも指摘されており、あらかじめ半固形の栄養剤の開発が求められていたという。同剤は経腸栄養剤では日本で初めての半固形剤。
液体の製剤では、体内での逆流や下痢のおそれがあった。ゼリー状の半固形にすることで、通常の食事を摂取した際の食塊に近い形状で投与することにより、胃が本来有している生理的な運動を引き起こすことが期待されるという。また、逆流や下痢を防ぐとともに、100gあたり2~3分の投与の短時間化を実現した。投与量は1日1200g~2000g(1回最大600g、1kcal/g )。
薬価は8.40円/10g (300g/バッグあたり252円)。