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厚労省 医療用薬の添付文書改定指示 抗PD-1抗体2製品に「重篤な血液障害」

公開日時 2019/02/13 03:50
厚生労働省医薬・生活衛生局は2月12日、新たな重大な副作用などがあった医療用薬の添付文書の改訂を行うよう日本製薬団体連合会に医薬安全対策課長通知で指示した。この中で、がんに対する免疫チェックポイント阻害薬で抗PD-1抗体のオプジーボ(小野薬品)とキイトルーダ(MSD)の副作用として、好中球減少症などの血液障害が確認されたことから、重大な副作用に「重篤な血液障害」を明記して注意喚起することにした。
 
改訂指示のあった製品は次のとおり(カッコ内は一般名)。
オプジーボ点滴静注 (ニボルマブ(遺伝子組換え)、小野薬品)
指示概要:「重大な副作用」に「血球貪食症候群」を追記。また、「重篤な血液障害」の項目を立てて、「溶血性貧血」「無顆粒球症」に関する記載を追記する。
過去3年の国内報告数(因果関係が否定できない例数):
血球貪食症候群関連3例(死亡例なし)
溶血性貧血関連3例(死亡例なし)
好中球減少関連(無顆粒球症含む)12例(死亡例なし)
薬効分類:429 その他の腫瘍用薬
 
キイトルーダ点滴静注(ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)、MSD)
指示概要:「重大な副作用」に「血球貪食症候群」を追記。また、「重篤な血液障害」の項目を立てて、「無顆粒球症」に関する記載を追記する。
過去3年の国内報告数(因果関係が否定できない例数):
血球貪食症候群関連7例(死亡例なし)
好中球減少関連(無顆粒球症含む)4例(死亡例なし)
薬効分類:429 その他の腫瘍用薬
 
サデルガカプセル(エリグルスタット酒石酸塩、サノフィ)
指示概要:「禁忌」に「CYP2D6の活性が通常の患者」で▽中等度以上の肝機能障害がある患者▽軽度肝機能障害があり、中程度以上のCYP2D6 阻害作用を有する薬剤を使用中の患者▽軽度肝機能障害があり、弱いCYP2D6阻害作用を有する薬剤と中程度以上のCYP3A阻害作用を有する薬剤の両方を使用中の患者――を追記。
禁忌」に「CYP2D6 の活性が低い又は欠損している患者」で肝機能障害がある患者を追記。
用法・用量に関連する使用上の注意」に、肝機能障害がある患者に対する用法・用量の調整を追加。
併用禁忌」に「CYP2D6の活性が通常の患者」で軽度肝機能障害がある患者における注意喚起を追加。
過去3年の国内報告数(因果関係が否定できない例数):なし
改訂理由:「肝機能障害者を対象とした臨床薬理試験の結果から、肝機能障害の程度に応じた本剤の血中濃度の上昇が示された。また、肝機能障害患者についての生理学的薬物動態モデルに基づいたシミュレーション解析の結果から、CYP2D6表現型、並びにCYP2D6阻害剤及びCYP3A阻害剤の併用状況によっては、肝機能障害患者における本剤の血中濃度が大幅に上昇することが推察された」ことを踏また検討等を経て、改訂が必要と判断。
薬効分類:399 他に分類されない代謝性医薬品
 
ハーセプチン注射用(トラスツズマブ(遺伝子組換え)、中外製薬)ほか、バイオ後続品含む
指示概要:「重大な副作用」に「腫瘍崩壊症候群」を追記。
過去3年の国内報告数(因果関係が否定できない例数):2例(死亡例なし)
薬効分類:429 その他の腫瘍用薬
 
イブランスカプセル(パルボシクリブ、ファイザー)
指示概要:「重要な基本的注意」「重大な副作用」に「間質性肺疾患」を追記。
過去3年の国内報告数(因果関係が否定できない例数):6例(死亡例なし)
薬効分類:429 その他の腫瘍用薬
 
マヴィレット配合錠(グレカプレビル水和物/ピブレンタスビル、アッヴィ)
指示概要:「重要な基本的注意」「重大な副作用」に「肝機能障害、黄疸」を追記。
過去3年の国内報告数(因果関係が否定できない例数):5例(死亡例なし)
薬効分類:625 抗ウイルス剤
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