インテージHD傘下のCRO・アスクレップが協和企画の全株式取得へ 医療データ事業確立目指す
公開日時 2018/08/27 03:50
インテージホールディングス(HD)は8月24日、連結子会社でCRO事業を行うアスクレップが、医学・医療専門広告代理店である協和企画の全ての発行済株式を取得する契約を締結したと発表した。9月28日に実施する予定。インテージHDは「協和企画の持つプロモーション事業、エデュケーション事業を活用し当社のマーケティング支援事業のサービスラインの拡充を図るとともに、両社が持つ医療データを活用した医療データビジネス基盤の確立に向け、一体となって取り組む」と説明している。
契約は同日、アスクレップと、協和企画の親会社であるアサツーディ・ケイとの間で締結された。これにより協和企画はアスクレップの子会社となる。株式取得額は非開示。GPSP省令で、医療データベースを活用した製造販売後調査が可能になるなど、医療データの重要性が高まっていることから、アスクレップのCRO事業と協和企画の院外処方せんや保険者レセプトのデータベースなどを活用したマーケティング・リサーチサービスなど、両社が持つ医療データを事業基盤として活かす考え。
また、協和企画の持つ販促コンテンツ製薬や学会や研究会などの企画運営を行うプロモーション事業、医療者などに向けた教育コンテンツ制作などエデュケーション事業により、サービスの幅を広げる。
なお、インテージHDは、2019年4月を予定にアスクレップと同じインテージグループのアンテリオを経営統合する方針を5月に発表している。