第一三共 HER2発現のある非小細胞肺がん対象に「DS-8201」のP2開始 乳がん、胃がん、大腸がんに続く
公開日時 2018/06/05 03:50
第一三共はこのほど、HER2過剰発現またはHER2変異のある再発・進行性非小細胞肺がんを対象とした「DS-8201」のフェーズ2を開始したと発表した。同剤は抗体医薬と低分子薬を結合させた抗体薬物複合体で、HER2を発現した腫瘍細胞に結合する抗体医薬を介して薬物を直接作用させる作用を持つとされる。フェーズ2は、乳がん、胃がん、大腸がんに続くもの。
HER2は非小細胞肺がんの4~35%に過剰発現し、HER2過剰発現は予後が悪くと全生存期間の短さに関与しているとの報告もある。されています。HER2過剰発現またはHER2変異のある非小細胞肺がんに対し、承認されている抗HER2療法はない。主要評価項目は全奏効率で、日米欧で約80名の患者を登録する予定。同社はがん領域を事業の柱にすることに向け取り組んでおり、同剤は主要開発品目の1つ。