医学生物学研 チオプリン製剤の重篤な副作用予測用の体外診断薬の承認取得
公開日時 2018/04/17 03:50
医学生物学研究所は4月13日、アザチオプリンなどチオプリン製剤の重篤な副作用予測に用いる体外診断用医薬品の承認を取得したと発表した。チオプリン製剤は、臓器移植における拒絶反応の抑制や潰瘍性大腸炎、リウマチ性疾患に用いられる。服用後早期に重度の白血球減少症や全身脱毛症といった重篤な副作用を生じることがあることが知られ、今回承認を取得した体外診断薬は、副作用発症と関連があるとされるチオプリンの代謝酵素の1つである NUDT15 の遺伝子多型を検出する。
製品名は「MEBRIGHT NUDT15 キット」で、7月2日に発売を予定する。発表によると、チオプリン製剤による重篤な副作用の事前予測方法がなく、慎重に投与しても重篤な副作用が発症することもあり、治療の中断や入院せざるを得ないケースもあるという。重篤な副作用を懸念し、チオプリン製剤の服用自体が受け入れられないことも少なくないとしている。
同剤は、医学生物学研と同社子会社G&Gサイエンス、 東北大学と共同で開発した。4月6日付で承認された。