杏林製薬 三和化学が開発の夜間頻尿治療薬「SK-1404」を導入 泌尿器領域を強化
公開日時 2018/04/11 03:50
キョーリン製薬ホールディングスはこのほど、三和化学研究所が創製し、夜間頻尿治療薬として開発中の「SK-1404」について、子会社の杏林製薬が日本、アジア(香港、台湾、ASEAN10か国)における開発、販売に関する独占的権利を取得したと発表した。同剤は日本でフェーズ2にあり、今後両社で開発を進める。杏林にとっては重点領域である泌尿器科での製品拡充につなげたい考え。
同剤は、バソプレシンV2受容体のアゴニストで、腎臓の集合管で水の再吸収を促進して尿量を減らす抗利尿作用により症状を改善するとされる。杏林は、契約一時金、マイルストーンを三和に支払うが、金額は開示していない。
夜間頻尿は、就寝後排尿のために起きなければならない症状で、40歳以上の男女で約4500万人が症状を有し、加齢とともに頻度が高くなるという。