塩野義 4月1日に営業組織見直し 本部長交代 「地域連携推進部」新設で地域戦略を強化
公開日時 2018/03/05 03:51
塩野義製薬は、4月1日付の組織改編で営業組織の「医薬事業本部」の見直しを行う。同本部長は交代し、執行役員医薬開発本部長の畑中一浩氏が就任する。地域包括ケアシステムの推進などにより、地域ごとに異なる医療体制、ニーズが生じてきていることに対応するため「地域連携推進部」を新設し、地域戦略の強化を図ることにした。
本部長の交代について同社は、様々な本部を経験させ、全社的な視点で意思決定できる幹部を育成する方針によるものだと説明している。現在、上席執行役員で医薬事業本部長の久米龍一氏は、CMC研究本部長に異動する。
新設する「地域連携推進部」は、地域包括ケアに関わる職種へのアプローチを進めている「医療連携サポート室」に、製品戦略部で担当領域の高度な知識を持ち営業支援を行うエリアサポート機能を統合し、発足させる。同社は、「地域包括ケアシステムの構築など、医療行政の地方分権化による、地域特性の広がりに備えた戦略立案の重要性が増してきている」として、地域に対する戦略をより強化することなどが狙いだとしている。
また、医薬事業本部傘下の感染症薬適正使用推進室と疼痛緩和推進室の医薬品適正使用に関する活動を統合し、「適正使用推進室」を新設する。
医薬事業本部の主な異動は次のとおり(4月1日付 カッコ内は旧職)。
▽執行役員医薬事業本部長:畑中一浩氏(執行役員医薬開発本部長)▽医薬事業副本部長:橿山匡央氏(医薬営業第三統括部長)▽医薬営業第二統括部長:古田直人氏(医薬営業第四統括部長)▽医薬営業第三統括部長:光田稔氏(医薬営業第三統括部)▽医薬営業第四統括部長:河村英夫氏(医薬営業第二統括部)▽地域連携推進部長:島居治美氏(営業企画部長)▽営業企画部長:光森進氏(営業企画部)▽適正使用推進室長:石牟禮武志氏(渉外部)