ロシュとGEヘルスケア デジタル診断支援技術開発で提携
公開日時 2018/01/17 03:50
ロシュ・ダイアグノスティックスの日本法人はこのほど、親会社でスイスのロシュが米GEヘルスケアと、デジタル診断支援技術の共同開発と共同販売を行うために提携したと発表した。早期診断と個々の患者に合った治療に向け、より早く、正確な意思決定を支援する臨床診断支援ソフトウェアの開発を目指す。まず、がん治療や救命救急医療領域に注力するとしている。
1月11日の発表によると、生体情報と検体検査データ、診療記録、標準治療、リアルタイムモニタリングや最新の研究結果といった情報をシームレスに統合・分析し、患者に適した治療に必要な意思決定をするための支援を得られるようにする。救命救急医療では、ベッドサイドモニターの患者データがその患者のバイオマーカーやゲノムやシークエンシング情報と統合され、医師が重篤な合併症の発生を特定、または予測することを支援できるようにする。日本法人として、どう取り組むかについては決まっていないという。
ロシュ・ダイアグノスティックスのローランド・ディゲルマンCEOは、プレスリリースの中で、「包括的なデジタル製品を通じて、医師その他の関係者が患者さんのために、適切な時に適切な判断ができるよう支援することが私たちの目指すところ」と説明。GEヘルスケアのキーラン・マーフィー・プレジデント兼CEOは「この提携によって、顧客や患者さん、ヘルスケア業界を対象としたデータに基づく精密医療(プレシジョン・メディスン)の提供が加速されることになるだろう」とコメントしている。