第一三共 がん性疼痛薬フェントステープのGE、救急薬品と商業化
公開日時 2017/08/08 03:51
第一三共は8月7日、救急薬品が承認申請中の中等度~高度のがん性疼痛治療に用いるオピオイド鎮痛薬フェントステープ(一般名:フェンタニルクエン酸塩)の後発医薬品(以下、GE)について、商業化に向けた協業を進めていくと発表した。同GEは承認取得後、救急薬品が製造し、第一三共が販売及びプロモーション活動を行う。第一三共によると、商業化の契約を2016年に結んでいた。
第一三共は同GEを手掛けることで医療用麻薬製品のラインナップの強化につなげ、がん患者に多様な治療選択肢を提供できるようにする。同GEは1日1回貼り替え型の経皮吸収型製剤。承認されれば、第一三共の医療用麻薬製品では初の貼付剤となる。
第一三共は同GEと同じ成分でレスキューとして用いるフェンタニルの注射剤のほか、ヒドロモルフォン塩酸塩製剤であるナルラピド錠(即放性製剤)及びナルサス錠(1日1回投与型徐放性製剤)、オキシコドン塩酸塩製剤である持続性がん疼痛治療薬オキシコドン徐放錠「第一三共」を販売している。
第一三共は、「医療用麻薬製品のラインナップを揃えることにより、がん疼痛に苦しむ患者さんの痛みを和らげQOLを高め、がん患者さんの生涯にわたるトータルケアに貢献していく」としている。
救急薬品は経皮吸収型貼付剤の専門メーカー。