米イーライリリー 2月承認取得の骨粗鬆症用薬エビスタGE 東京地裁に「販売差止め」を申立て
公開日時 2016/03/15 03:51
日本イーライリリーは3月14日、米国本社が、今年2月に骨粗しょう症治療薬エビスタ(一般名:ラロキシフェン塩酸塩)の後発医薬品(以下、GE)の承認を取得した全社に対し、エビスタの用途特許の侵害を理由に、東京地裁にエビスタGEの販売差し止め等の仮処分命令の申し立てを行ったと発表した。米国本社及び日本リリーは、用途特許は2018年7月28日まで有効と主張している。
日本リリーはエビスタGEの承認取得企業を明らかにしていないが、今年2月15日付で承認を取得した企業はエルメッドエーザイ、小林化工、テバ製薬の3社とみられる。なお、米国本社は15年11月にも沢井製薬に対して、特許侵害訴訟を反訴提起するとともに今回と同様の申し立てを行ったが、沢井は12月にエビスタGEの販売を始めた。エビスタGEを販売しているのは現在、沢井のみ。日本リリーは本誌取材に、「(沢井との訴訟の)進行状況等は答えられない」とコメントした。