子どもが飲み薬を嫌がる 約6割の親が経験 散剤で最も多く 日本調剤まとめ
公開日時 2015/07/27 03:50
日本調剤はこのほど、乳幼児を持つ親の約6割が、子どもが飲み薬を嫌がったり、飲まなかったりした経験があるとの意識調査結果を公表した。薬を嫌がる子どもは年齢が上がるほど多い傾向で、3歳以上で嫌がったケースは7割近くとなった。嫌がった薬で最も多いのが散剤(84%)、次いでシロップ(38%)だった。
調査は全国の0~5歳の子どもの親を対象に実施した。有効回答数は1202人。調査時期は6月19日~22日。方法はインターネット調査。
子どもが飲み薬を嫌がったり、飲まなかったりした経験のある親は62%。子どもの年齢別では1歳未満が44%、1歳児が63%、2歳児が64%、3歳児が67%、4歳児と5歳児は各66%だった。日本調剤はこの結果を受けて、水に溶かして飲ませてみてもダメなら、▽おなかが空いている食前に飲ませる▽ミルクに混ぜる(飲み残しのない量に溶かすなど注意が必要)――との工夫も考えられるとしている。ただ、苦みが強くなったり、効果に影響が出るケースもあるため、「(飲ませる方法は)薬を受け取る際に必ず薬剤師に相談してください」とも呼びかけている。
また、調査では、親が子どもに薬を飲ませる際に感じている不安や疑問も聞いたところ、上位3つは、「副作用がないか」「薬を飲ませてすぐに吐いた場合、また同じ量を与えるべきか」「医療機関に行けない場合、市販の子ども用の薬を飲ませていれば大丈夫か」――だった。
飲み残した薬(残薬)があった場合の対処法を複数回答可で聞いたところ、「保管しておく」が55%、「処分する」が50%となった。日本調剤は、「保管していた薬を使いたい時は、お薬手帳を利用して医師、薬剤師に相談してください」とし、また、「症状が改善したら服用を中止しても良いかどうかは事前に確認しておきましょう」とも指摘している。