鳥居薬品 舌下投与の室内塵ダニアレルギー性鼻炎の減感作療法薬を国内申請
公開日時 2015/01/27 03:51
鳥居薬品は1月26日、室内塵ダニアレルギー性鼻炎を対象とした減感作療法(=アレルゲン免疫療法)薬「TO-203」を同日に国内承認申請したと発表した。同剤は舌下錠で、室内塵ダニアレルギーの主要なアレルゲンとされるコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの2種のエキスを含有する。含有量など詳細は開示していない。舌下錠の承認見込み時期も同社は明らかにしていないが、概ね申請から1年後とみられる。
同社は14年12月にこれらのエキスを含有する注射剤と、アレルゲン検査薬の承認を取得しており、今回の舌下錠により製品ラインナップを強化する。同社は本誌に、注射剤と舌下錠をラインナップすることについて、「医療現場のニーズや需要に合わせて両剤を提供していきたい」とコメントした。
減感作療法はアレルギー疾患の原因となるアレルゲンを低濃度、少量から投与し、徐々に増量、高濃度に移行させ、アレルゲンに対する過敏性を減少させる治療法。室内塵ダニアレルギー性鼻炎に対する舌下投与の減感作療法薬としては、塩野義製薬が申請中のアシテアダニ舌下錠(1月21日に薬食審の部会を通過)に次ぐ2剤目となる。