協和キリンとファイザー がん免疫療法の開発で提携 ポテリジェントと抗CD-137抗体を併用
公開日時 2014/10/01 03:51
協和発酵キリンと米ファイザーは9月30日、協和発酵キリンが有する抗CCR41ヒト化モノクローナル抗体モガムリズマブ(製品名:ポテリジオ点滴静注)とファイザーが開発中の抗CD-137アゴニスト完全ヒト抗体PF-05082566について、がん免疫併用療法の開発で提携契約を締結したと発表した。2015年に固形がん患者を対象とする第1b相臨床試験を開始する予定で、試験はファイザーが実施し、費用は両社が均等に負担する。
がん免疫療法では、生体自身の自己免疫システムを制御することによりがんの進展を抑える。両社によると、免疫細胞の増殖や活性化を亢進させるPF-05082566とがん細胞を保護する免疫細胞を抑制するモガムリズマブを併用することで、より効果が見込める可能性があるという。
モガムリズマブは、国内で2012年5月に再発または難治性のCCR4陽性成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)の適応で発売され、その後、末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)や皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)の適応が追加されている。国外でも同様の適応で開発を進めている。