GSK にきび治療薬で国内初の配合外用剤クリンダマイシン・過酸化ベンゾイルを承認申請
公開日時 2014/03/26 03:50
グラクソ・スミスクライン(GSK)は3月24日、クリンダマイシン(CLDM)と過酸化ベンゾイル(BPO)の配合外用剤を尋常性ざ瘡(にきび)の適応で承認申請した。ざ瘡治療薬では国内初の配合外用剤となる。CLDM-BPOの配合外用剤は現GSK子会社のStiefel社が90年代に開発し、これまでに70以上の国や地域で承認されている。
BPOは殺菌活性と角質剥離作用を有する酸化剤。国内では医療用医薬品での発売がなく、患者が自主的に輸入品や部外品を用いるケースがあったことから、耐性菌の問題などを懸念した日本皮膚科学会が2010年に医療用医薬品としての早期開発と承認を求める要望書を提出していた。
尋常性ざ瘡は一般的には「にきび」と呼ばれる。国内の疫学調査では、思春期を終えるまでに尋常性ざ瘡に罹患する割合が9割超との報告もある。GSKフィリップ・フォシェ社長は「尋常性ざ瘡は疾患としての認知が未だ低く治療薬も多いとは言えません。GSKは今後、疾患啓発をはじめとする様々な活動を通じて、日本の尋常性ざ瘡患者さんが、より健やかな生活を送れるよう努めてまいる所存です」とコメントしている。