ファイザーのワイス買収の狙いと思惑
公開日時 2009/02/28 00:00
米製薬業界を追い詰める課題─オバマ政権の医療政策に見える影1月26日、米製薬最大手のファイザー社は、ワクチンと生物製剤大手のワイス社を680億ドルで買収すると発表した。このような大型案件は、2006年AT&T社がベルサウス社を買収して以来で、製薬業界では、2000年の英グラクソ・ウエルカム社のスミスクライン・ビーチャム社買収(760億ドル)以来となる。成立すれば、この新会社は現在の株価総額で、エクソン、ウォルマート、プロクター・アンド・ギャンブル社に次いで、米第4位の座に躍り出ることになる。米経済界もこの動向に注目ファイザー社は買収資金の一部として、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーやバンク・オブ・アメリカなど金融5社から255億ドルの融資を受ける。特にサブプライム問題に端を...