東京・日本橋本町の薬祖神社で例大祭 感染症鎮静を祈願
公開日時 2024/10/18 04:47
複数の製薬企業が本社を構える東京・日本橋本町の薬祖神社で10月17日に、例大祭が行われた。薬祖神社は、1908年に東京上野の五條天神社から薬祖神の御霊を迎えたことが起源とされ、明治時代から長い歴史をもつ。今回の例大祭は68回目。神事では祝詞の奏上が行われ、感染症の鎮静などが祈願された。続いて、製薬関係者などが次々と玉串を神前に捧げた。
神事の後は東京薬事協会で直会が行われた。挨拶した日本製薬団体連合会(日薬連)の宮島俊彦理事長は、「コロナを乗り切り、疫病が流行っても薬の神様はいるのだと感じた。これからも医薬業界がますます発展することを祈っている」と述べた。
薬祖神奉賛会会長で東京生薬協会の藤井隆太会長は、「限られた医療資源を皆さんで分かち合う、大切にするということを、世の中にわかっていただきたいと神様にお願いした」と語り、医療や健康へのリテラシー向上やセルフメディケーション推進の重要性についても改めて強調した。例大祭には製薬関係者以外の一般客の参拝も行われ、賑わいを見せた。