キッセイ薬品 リボルナ社と創薬共同研究契約締結 RNA標的の低分子医薬品の創製目指す
公開日時 2024/09/10 04:49
キッセイ薬品は9月9日、リボルナバイオサイエンス(本部:神奈川県藤沢市)との間で創薬の共同研究契約を締結したと発表した。リボルナ社独自のRNAを標的とする低分子医薬品創薬技術を用い、難治性の遺伝性希少疾患領域の新規医薬品候補化合物の創製を目指す。
リボルナ社はRNA機能の正常化により根本治療効果を示す経口医薬品の創薬研究を行っており、独自の創薬プラットフォームを強みとしている。キッセイ薬品では共同研究を通じて、RNAを標的とする低分子創薬技術の拡充につなげる。
契約に基づき、共同研究で創製され、目標条件を達成した開発候補化合物は、キッセイ薬品が全世界で開発・商業化する権利を保有する。キッセイ薬品はリボルナ社に対して契約一時金と研究費用ならびに、研究・開発・販売の進捗に従ってマイルストンと売上高に応じたロイヤルティを支払う。なお、具体的な額は非開示だが、2025年3月期の連結業績予想については、第2四半期決算発表時に開示するとしている。
キッセイ薬品の神澤陸雄代表取締役会長兼最高経営責任者は「共同研究により、リボルナ社の革新的な創薬プラットフォームと、当社の低分子創薬力を結集することで独創的な医薬品の研究開発を加速し、難治性希少疾患の治療薬の創製を目指す」としている。